探偵事務所の憂鬱

意外にも季節の変わり目に多く、相談してくる依頼人がおり、探偵事務所を悩まさせる。
どういった調査項目か多いかというと不思議な事に「盗聴・盗撮調査」「ストーカー的なつきまといに関する身辺調査」が目立つ。「盗聴・盗撮調査」については共通して言われるのが一軒家であれば近所の人が盗聴をしている。マンションであれば隣の人や上の人が盗聴、盗撮をしていて困っているという。どのように困っているかと尋ねると「盗聴器やカメラでずっと見張っていて外出すると追跡してきたり、買い物をしているとそのお店の人に悪口を言ったりしてくる」という。「ア〜ッ」憂鬱になる。精神的におかしくなっているのかもしれない。と、思いつつも盗聴確認調査をする。しかし、全く反応が無い。盗聴器やカメラが付いていた形跡もない。しかも、結果をなかなか信じてくれない。実際に盗聴器を取り付けて比べて貰うとどうにか納得してくれた。しかし、盗聴調査を依頼した事を察知されて取り外したのかもしれないとまで言い出す始末。それでは身辺調査もしましょうと話を振るしかない。

実際にストーカー調査の中にはやはり精神的に少しおかしな人からの相談もある。余りにもおかしいとトラブルの元になるので丁重にお断りする場合もあるが意外にもストーカー調査ではまともの御依頼も多い。まともなストーカー調査はさておき、精神的に少しおかしな人のつきまといには共通性がある。まずストーカーをしてくる人は不特定の大勢であり、依頼人が行く先々で待ち伏せしていたりすると言うのが典型的な相談である。携帯電話をいじってでもいようものなら写真を撮影したとか、仲間に連絡をしていると言ってくる。実際に何人か似た様な人の依頼で調査を実施するも不審者は認められない。依頼人からも途中で怪しい人物がいれば連絡して欲しいと密に連絡を取り合うも「あの人だ」とか「その人だ」とか指定してくる。しょうがないので指定された人物をマークするしかない。しかし、怪しい動きは見えてこない。仕舞いには調査している事がばれているとまで言いがかりをつけてくる。
憂鬱になる。精神的におかしい人からの依頼は相談時に判断してお断りするようにしなければならないがその判断が難しいときもある。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする